飛車を捕獲する手筋

こんにちは、Yutaです。
この記事では中飛車vs.居飛車において、
中飛車が5筋の歩交換してきたときに飛車を捕獲する手筋と、
そこから居飛車が有利に進めていくための方法を解説します。
5筋の交換はしない方がいい
そんな都合のいい方法があるのか、と思われたかもしれません。
その通りでして、ここで紹介する手順は中飛車が悪手を指したときの正しい対応の仕方です。
具体的には↓の基本図から、中飛車が飛車先を交換してきたときの変化をみていきます。

そもそもとして、中飛車が5筋の歩を交換することはデメリットがあります。
それは、居飛車の銀や角が歩がいなくなった5三の地点から前に出てくるからです。(参考図)

参考図のような展開になると5筋の歩交換はむしろ居飛車を助けています。

基本図からの指し手
本題の飛車を捕獲する手筋の解説です。
基本図から
▲5四歩、△同歩、▲同飛、△5五歩(図1)

漫画の2コマ目が図1の局面です。△6四銀型のため、△5五歩で飛車を捕獲できました。
図1から
▲同飛、△8六歩(図2)

△8六歩が大事な一手で、すぐに△同銀は▲同角、△9二飛、▲8三銀(参考図2)となって後手失敗です。

改めて図1からの指し手です。
図1から
▲同歩、△5五銀、▲同角、△8六飛(結果図)

中飛車の悪手を正確に対応し、 結果図は後手有利です。

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