【無理やり早石田】角筋に飛車が入ってくる▲7七飛、その狙いを解説【初手7八飛戦法】

驚愕の▲7七飛、ハメ手に注意!

こんにちは、Yutaです。

この記事では無理やり早石田を狙ってくる振り飛車の作戦について解説します。

この記事はこんなあなたにオススメ

  • 早石田が大好きなあなた
  • ▲7七飛?▲7七角の間違いでしょ?と思ったあなた

この記事の結論

5手目▲7七飛とされたら望み通り早石田をやらせてあげましょう。

なんのこと?と思われたかもしれません。

まずは下の図1を見てください。

(図1)居飛車の△8五歩に対して▲7七飛とする。飛車が角筋に入るいっけん奇妙な一手だが…。

あ!見たことある!と思われた方もいるはずです。

いやいや、将棋を知らんのか。と思われた方はご注意ください。

これは棋書「振り飛車の新機軸!初手▲7八飛戦法」に載っている指し方なのです。

飛車大好き!

そんな将棋指しの心を惑わす▲7七飛ですが、すぐに飛車を取りにいこうとするとハメ手が待っています。

初手から解説します。

初手からの指し手

▲7八飛、△8四歩、▲7六歩、△8五歩、▲7七飛(図1)

(再掲図1)初手▲7八飛が工夫。ただし、今回の変化では初手▲7六歩と差はない。

すぐに飛車角交換の変化

図1からの指し手①
△3四歩、▲7八金、△7七角成、▲同角(図2)

(図2)早々に飛車角交換になる。後手は香取りを受ける必要があるが…。

図2から
△2二銀、▲1五角(結果図1)

(結果図1)△2二銀で香取りを受けるが▲1五角が厳しい王手。

結果図1からは△3三飛と受けるしかありません。再び飛車角交換となって、飛車を持ち駒にした先手が指しやすいです。

いったん△4二玉の変化

図1からの指し手②
△3四歩、▲7八金、△4二玉(図3)

(図3)すぐに飛車を取るのは後手失敗のため、いったん△4二玉とする。

△4二玉の効果で△7七角成、▲同角を△3三桂で受けられます。これで▲1五角が王手になりません。

図3から
▲7五歩、△7七角成、▲同桂(図4)

(図4)先手は我が道をゆく▲7五歩、今度の飛車角交換には▲同桂とする。

次に▲6五桂とされると香取りが受けにくいです。先受けの△2二銀が最善です。

図4から
△2二銀、▲6五桂(図5)

(図5)△2二銀の先受けに構わず▲6五桂と跳ねる。

ここで後手は銀取りを受ける必要がありますが、自然なのは△3三銀です。

しかしそれはほぼ間違いなく研究手です。図5から

①自然な△3三銀

②研究を外す△3三桂

をそれぞれみてみましょう。

図5からの変化①自然な受け△3三銀

図5からの指し手①
△3三銀、▲2二角(図6)

(図6)△3三銀には▲2二角が用意の一手。

図6から
△同銀、▲同角成、△4四角、▲2一馬(図7)

(図7)先手は角銀交換の駒損を代償に馬を作る。後手は馬を消そうと△4四角だが▲2一馬で桂を取る。
棋書の変化、桂取りを急ぐ△6四歩

棋書「振り飛車の新機軸!初手▲7八飛戦法」では 、ここで△6四歩と桂馬を取りに行く手を解説しています。

以下、▲3三銀が強烈な一手。(参考図1)

(参考図1)タダのところに銀を打つ。狙いは盤上と持ち駒の桂馬を使った▲4五桂の両取り。

参考図1から
△同玉、▲4五桂、△4二玉、▲5三桂左成、△同角、▲同桂成、△同玉(参考図2)

(参考図2)互角だが後手の玉型が不安定。

図7から△6四歩には先手のカッコイイ銀捨ての技が決まりましたので、替えて△9九角成の変化をみてみましょう。

攻め合いの△9九角成

図7から
△9九角成、▲4五桂、△6二銀、▲8八銀打、△8九馬、▲1一馬(図8)

(図8)△9九角成は自然だが、5三の地点が攻められやすくなる。先手は▲8八銀打で後手の馬を封じ込めて香車を取る。

図8から
△5四香、▲3三馬、△5二玉、▲4六香(結果図2)

(結果図2)後手は△5四香で攻防に利かせるが、▲3三馬~4六香で4筋に狙いをつけられる。後手が間違えやすい将棋。

結果図2からは△5七香成、▲5三桂右成、△同銀、▲4三馬が一例です。(参考図3)

(参考図3)先手やや有利。後手がしのげるかどうか。

図5からの変化②研究を外す△3三桂

図5からの指し手②
△3三桂(図9)

(図9)△3三銀には▲2二角があったので△3三桂で受ける。

△3三桂は形がよくありませんが、先手の研究を外す意味があります。

図9から
▲7四歩、△6二銀(図10)

(図10)先手が攻めを継続するなら▲7四歩。△同歩なら▲5五角と出て飛車角交換を狙う。

後手は乱戦を避ける意味で、▲7四歩を△同歩とは取らず△6二銀で受けることをオススメします。

図10から
▲7三歩成、△同桂、▲同桂成、△同銀、▲4六桂(図11)

(図11)先手は7三の地点で清算し、▲4六桂と打つ。△3三桂の弱点を突いた一手。

▲4六桂は「桂馬は控えて打て」の格言に沿った一手です。

節約して受ける△8四飛

次の▲3四桂を、後手が△8四飛で受けた場合をみてみましょう。

図11からの指し手①
△8四飛、▲7四歩、△同飛、▲8三角(結果図3)

(結果図3)後手は金取りを受けなければいけないが、飛車を取られると後手陣にスキが多い。
がっちり受ける△2四飛

もったいないですが、ここは△2四飛と打って受けるのが最善です。

図11からの指し手②
△2四飛、▲3八銀(結果図4)

(結果図4)互角だが、後手がまとめきるのは難しい。

△3三桂の受けは桂馬を持たれたときに▲4六桂と控えて打たれるのが好手でした。

▲7七飛に対する結論

▲7七飛を咎めたくなりますが、乱戦なりますので先手に早石田をさせてあげましょう。

早石田めっちゃ苦手なんだが・・・

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