この記事はこんなあなたにオススメ
- 将棋をこれから覚える、または覚えたてのあなた
- 角の使い方がよくわからないと思っているあなた
- 角交換が怖いと思っているあなた
こんにちは、ニフ太郎です。
この記事では、「角」の動き方から上手な使い方までを紹介します。
将棋を始めてしばらくは角交換になって相手に角を持たれると、どこかに打ち込まれるんじゃないかとソワソワしていました。
自陣の角と敵陣の角は初期配置でお互いに向き合っているため、角道を開けると「角交換」ができます。
そのため、角は最も持ち駒になりやすい駒です。
角の使い方を覚えることで戦法の幅が大きく広がります。
この記事が少しでもあなたの役に立てればうれしいです。
この記事でわかること
- 角・馬の動き方
- 角の上手な使い方
- 角の弱点・注意点
角・馬の動き方

角は斜めには制限なく動くことができる強力な駒ですが、前に進むことができない弱点があります。
前に進めないとどんな弱点があるの?
前に進めない駒は、その駒の前の地点を狙う攻めに弱いのが弱点です。
図2を見てください。

図2は先手が銀と歩で後手の角を攻めている局面です。
3三や7七にいる角を攻めるのは、相手の弱点を攻める意味で理に適っています。
この歩を△同歩と取ってしまうと、▲同銀で先手の銀が前に進んでしまうため△4三銀で角の前を守ってあげる必要があります。(図3)

図3で先手は▲3八飛と3四の地点に利きを足すのが好手になります。
以下△3五歩、▲同銀と進んだ図4を見てください。

3四の地点の勢力は、先手が銀と飛車、後手が銀のみとなっています。
ここで仮に後手が△3四歩と打っても、▲同銀、△同銀、▲同飛で後手が歩損することになってしまいます。
なので、先手はこの後▲3四歩と打って後手玉の近くに拠点を作ることができます。
「拠点」については「歩の使い方」で説明します。
少々お待ちください。
このように、角の頭を攻めることで将棋を有利に進めていけるため、角が負担にならないよう気を付ける必要があります。
ちなみに、角や桂馬のように前に動けない駒を「頭の丸い駒」といいます。
角の前の地点「角頭」を攻めるのは大事な攻めの方針の一つです。
角は強い駒だけど、攻めの対象にもされてしまうのか。
角の上手な使い方
▲7七角(△3三角)で飛車先を受ける
相手が一直線に飛車先の歩を伸ばしてきた場合、飛車先の歩交換を防ぐことができるのは角だけです。(図5)

図5では2四の地点がお互いに2枚の駒が利いているので先手はこれ以上すぐには攻められません。
角を交換する
角は攻めの対象になりやすいことを説明しましたが、角を持ち駒にしてしまえば、この問題は解決します。
角交換の将棋を覚えることで指せる戦法の幅が大きく広がります。
相手も角を持っていたらどこかに打ち込まれそうで怖い!
お互いに角を持っているときは図6、7のような隙を作らないように注意してください。


将棋の格言に「角交換に5筋の歩は突くな」というものがあります。
5筋の歩を突く際は△3九や▲7一角に気を付けてください。
角を引いて使う
角交換の将棋を避けたい、角道を開けたくないときに角を使う方法として「角を引いて使う」があります。

図8のように角を引いて使うことで、本来角を活用するために必要な▲7六歩を指さずに済んでいます。
▲7六歩を指さないことで先手陣の隙が少なくなっています。